映画ヘルボーイのリブート版の配役を巡り、話題になっています。
非常に簡単に状況を説明すると、原作コミックでは日系アメリカ人として
描かれていた人物を、白人を起用して演じさせることに対して批判が集まり、
その俳優が出演を取りやめる自体に発展した、ということです。

日本で話題になるとしたら、原作を著しく改変した感じとか、
もっとストーリーの中の話で批判されることはありますが、
そこまで人種差別が社会問題化していない日本人からすると、
今回のケースではどこに問題があるのかわかりにくいと思います。

実はこれ、個人的には日系アメリカ人を白人が演じる、
というところにポイントがあると思ってまして、
普通にニュースに触れてると「ふーん」ぐらいの話題かとは
思うのですが、完全に日本人が自分ゴト化すべき話題かと思います。
というのも、今回の件は単に原作に忠実に俳優を起用すべし!
という批判を超えて、人種的少数派の声をどう扱うか、
という議論までなされているからです。
ちょっとわかりにくいので書いてみますね。

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要するに、日本人って、結構アメリカでは差別されてるんです。
皆さんの周りにアメリカで小学校や中学校時代を過ごしたような
帰国子女の方がいらっしゃれば聞いてみていただきたいのですが、
結構な確率でいじめを受けているはずです。
日本人に限った話ではなく、アジア人全般に言えると思います。

大人だってそうです。英語がわかれば、欧米諸国を旅行する時も、
結構日本人に向けて、悪口、言われるんですよ。
あるいは、レストランの席の窓側に座らされたり、とかね。
窓側に座るのは見てくれが良い欧米人と大体決まってます。

そんな感じで、欧米人は日本人に対して多かれ少なかれ、
差別意識を持っているんです。そういう文化において、
今回のような出来事があった、という理解が必要です。

渦中の起用されながらも降板を決めた俳優、スクレイン氏は、
どちらかというと、人種的少数の声をかき消さないための判断、
という点で賞賛されていることに注意が必要です。

日本人が差別されているということが、
普通のこととして社会的に認知されていること自体が今回の
大きな問題点であり、しかもそのことに日本人が気付いていない、
ということが最大の問題点なんじゃないかなぁ…

なぁんて、思った次第です。