日大悪質タックル問題で連日、皆さん好き勝手言ってますが、
その中で意味のある議論は一つも無いですね。

私の基準における「意味のある議論」というのは、

「同じことが起こらないためには何をすべきか」

を追求する議論のことです。

朝から晩まで皆さん、日大関係者に対する批判だけなんですよね。
そんなことは当たり前なんですよ。
日大の対応がまずいのは誰の目にも明らかなわけだから
もうそんなわかりきった話しかしないことの無意味さに
いい加減、世の中全員気付いたら良いんですけどね。

日本人は、何にも考えずにただ批判だけしかできないから、
言い方を変えれば、
「同じことが起きないためにどうしたら良いのか」という
答えの無い課題解決作業が苦手だから、
というか、そもそも課題解決作業をしようとせずに
批判だけを繰り返すという思考停止が得意技な国民だから
同じことがずーーーーーーーっと歴史的に繰り返されるんですよ。

日大が悪いのは明らかだけど、
そうやって課題解決作業から目を背け続けている、
安全なところから匿名で批判だけし続ける人達の方こそ、
見方によってはずっと罪は重かったりしますよ。
だって、現状を変える気が毛頭ないんですからね。
人のことを批判することに悦に入る、っていうね。

言葉は明らかに不適切ですが、今回の件が実に味わい深いのは、
間違った意思決定がいくつにも重なっていることはもちろんですが
そのみんなが批判する明らかに間違った意思決定ゾーンに、
誰しもが陥ってしまう可能性があることであって、
そんな誰しもが陥ってしまう可能性があるにも関わらず
陥らないようにするにはどうすれば良いかという話を
だ〜れもしない点が、心の底から味わい深いんですよ笑

まず、宮川選手の意思決定は明らかに間違っています。
本人も認めている通りです。ですが、あの会見を見て
恐らく世の中のほぼ全員が思ったことだと思いますが
会見での立ち振る舞いも立派なものでしたし、
相変わらずバカな記者の質問に対しても、
答えるべきことは答え、必要無いものには答えないという
しっかりした判断がその場でできる、所謂「良い子」だったわけです。

そんな「良い子」にも関わらず、常軌を逸した意思決定を
してしまったんです。これはもう、誰にでも起こる問題であると
一気に自分ごと化される案件と思わずにはいられません。

そして内田監督の意思決定も明らかに間違っている。
日大に至っては間違っていない意思決定がない笑
世の中の誰が考えても間違った意思決定にも関わらず、
状況によっては組織的に明らかな間違いを選んでしまう、
ということを個人的にはまざまざと見せつけられた想いです。

では、それぞれどこにその根本原因があり、
どうすれば二度と同じことが起こらないのか、
以下で見ていきます。

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まずは内田監督と日大。

言葉は極めて悪いですが、内田監督はもう救いようがなくて、
あの年代の体育会出身のおっさん指導者なんていうのは
大体あんなものです。内田監督に限った話ではないんです。
おっさんの頭の中とうのはもうそういうふうにできていて、
これを良い方向に変えていくというのは不可能なんです。
そして日大の意思決定。これは現時点では何とも言えず
想像の域を出ないところもあるのですが、
やはりこれは組織上の問題と捉えるのが筋でしょう。
学生ではなく、内田監督という実力者を守る方向の意思決定を
組織としてはするべきであるという力が働いた。
残念ながら結構これって日系企業でよく起きる雰囲気があって
要するに「強い権限を持っている人に課題解決力が無い」のです。
日系企業のサラリーマン社長とその周辺で、
まともな課題解決力を持ち合わせている人なんて、
一部のグローバル大企業を除けばそう多くないです。
だから、全員が間違えちゃうんですよ。
課題解決力を持ち合わせ、かつ組織を変える力と情熱が
ある人がいれば何とかなるケースもあるんですが、
それにはなかなかの労力がかかるものです。
そういう人がいないのならば、それはもう沈むだけの船です。
内田監督にせよ、日大にせよ、バカにつける薬はないのです。

従って、こういう意思決定をしてしまう組織に
万が一自分がいて、「嫌だな」と思うのであれば
まぁ、やはり「自分が出て行く」しかないんです。
そんなところにいると自分が下がります。
自分を高めるために、より良いところに行く、
という意思決定をすることが最大の解決策なのです。
望みが無い中で上層部を変えようと考えてはいけません。
あ、でも3年待てば大体相手がいなくなる、
という定説もあるっちゃあるんですけどね。
まぁ、それは運に近い話ですね。

そして宮川選手の意思決定。
これは当然、ロジカルシンキングができれば防げた事象です。
が、やらないと試合に出られなくなると追いつめられた。
本当は、やってしまった方が試合に出られなくなるというのは
論理的に考えればすぐわかりそうなものです。
でも、できなかった。こちらも構造上は日系企業と同じで、
上層部がもしも変わらないという状況なのであれば、
潔く、より良いチームに移籍するしかないんだと思います。
あまりに可哀想な話ではあるんですが、
私にはそれしか解決策が思いつきません。
結果として、試合に出られないことに耐えられず、
後が無いと思ってしまった。冷たい言い方をすれば、
自分の欲を優先してしまったんですよね。
自分の欲を優先するのは正しいことが多いんですが、
残念ながら今がその時ではなかった。
悲しい話です。これを防ぐには、先に述べた
論理的な考え方をして正しい意思決定の在り方を探るか、
より良いチームに移籍するかの二択しかありません。

いずれにしても、

「自分の力で考えて、答えの無いところに答えを作る」

言わば「課題解決力」が全員に欠如していたのです。
典型的ジャパニーズなわけです。

うーむ。やっぱり味わい深い。
別に外人を褒めるわけでもないですが、
外人ってこういう不祥事の時、謝らないんですよね。
この前、Facebookのマークザッカーバーグが
相当潔く謝りましたが、あれは凄くレアです。
日本と違うのは「再発防止のためにどうするのか」を
世の中から徹底的に追求される点です。

日本は不思議な国で、再発防止策を誰も追求しないし、
何なら直接の責任を持たない上司や組織のトップが出て来て
とりあえず謝れば何となく解決したように見える、
という文化です。もちろん謝り方のテクニックはありますが
次のステップを示せるケースは稀です。
稀だし、謝罪を聞く側がなぜか求めないという笑
今回も外人から見たら凄く異常に見えてると思いますよ。
外人から見れば、謝らないのは百歩譲るにしても
直接の責任を持つはずの監督は再発防止を語らない。
そうこうしているうちに直接の責任がないはずの
学長が出て来てとりあえず謝る。
こんな対応、世界中どこみてもないですわ笑
日大は危機管理としてアメリカ式の
クライシスコミュケーションを
実践しているつもりかもしれませんが
再発防止策がいつまで経っても出てこないので0点です。
そもそも日本ではまず謝罪、からの再発防止という合わせ技が
文化的には正解です。謝らないところから入るという
アメリカ式のやり方は絶対ダメです。
マクドナルドのカサノバ社長を思い出した方が良いです笑

いやー、味わい深い。

ということで、今のまま、ただただ世の中の全員が
思考停止してぶっ壊れたロボットみたく批判だけしてれば
また同じことが起きますね、きっと。

それはそれで、また味わい深く、
しっかりと味わっていこうと思ってます笑