私の取引先の一部である電通や博報堂の話を
気付けば結構ブログに書いていたためか、
両社のコネ採用の実態についての質問を就活生から受けました。
実際問題コネ採用組はどのように採用に至り、
そういう人達がいる中で就活生としては
どういう心構えで就活に取り組めば良いのか、という話です。

正直なところ、真の実態まではわかりません。
というのも、自分はコネで入社しました!
という人も一般的にはそんなにいないし、
そもそもどういうルートのことをコネと言うのかも
曖昧と言えば曖昧です。

ただ、コネ(縁故)を頭ごなしにズルいとか、
悪く言うのは疑問です。気持ちは分かりますけどね。

そもそも、欧米ではコネ採用というのは普通でしょう。
普通にキャリアを築いている途中で(あるいは学生生活で)
ある会社の人に声を掛けられて、そのままその会社で
それなりのポジションで働くというのは一般的です。
これは日本人にとってはコネ採用と言えるルートでしょうが、
その会社はその人のクレデンシャルを買っただけですので
正直、とやかく言われるようなことではないのではないか、
というのが私個人の意見です。

ただ、日本と欧米が大きく違うことで言えば、
長期雇用を前提とした新卒採用という世界的にも
稀に見る制度で就職市場が動いているため、
上記で述べたようなルートの採用がズルく見えるんでしょう。
要するに、アイツ、自分に実力が無いくせに、
年収が高いあの会社に親の力で入社するとは、
なんてヤツだ、一生安泰かよ!という類いの話ですよね。
コネ採用なんてどこの会社でもあるものだと思いますが、
それが電通や博報堂になれば年収1,000万を
下回る社員などほとんどいませんから、
そのあたりに嫉妬や羨望の感情が入り交じって
コネ採用=悪、ズルい、という感想になるのでしょう。

では、コネ採用組が本当にズルいのか、
実態を見ていきたいと思います。
先にも書きましたが、自ら自分はコネです!
と言う人はあまりいませんので、真偽は不明です。
ただ、事実として、私の勤務先の上司のご子息は
電通に入社していますし、私の電通の知人の
ご子息は揃って民法キー局に入社していたりしますし、
逆にある有名出版社に勤めるある知人のご子息も
電通に入社していたりもします。
何度も言いますがコネかどうかは不明です。
ただ、私はコネだと思っています笑
以下、仮説も多分に含みますが、
非常に確度が高い仮説を記してみたいと思います。

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上述したように、電通や博報堂を巡るコネ採用には
大きく2つのルートがあるのだと思われます。
即ち、

・取引があるメディア関係者のご子息を入社させる
・取引があるクライアントのご子息を入社させる

まずはメディア関係者の話ですが、
まぁ要するに、民法キー局や大手出版社、新聞社といった
マスコミ勤務者のご子息を電通、博報堂に入社させる、
または逆に電通、博報堂のご子息をそのあたりに
入社させるケースというのが考えられます。

この場合、多くのケースで、ご子息は非常に優秀です。
というのも、マスコミ関係者は結局のところ、
年収が非常に高く、一般層とは比較にならない額の教育を
そのご子息に受けさせている可能性が高いからです。
大体大学は東大や、慶應になり、
タチが悪い(?)ケースだとゴルフやテニスといった
金持ちスポーツで全国大会で優勝とか、
そのレベルの文武両道を地でいくタイプがうじゃうじゃいます。
その上、そのご子息を融通し合うことで
取引上の関係も円滑な状態が続くのであれば、
これはもうお互いにとってメリットでしかありません。
出会い頭の数回の面接で嘘か本当かわからない
学生時代の実績を振りかざす子達よりも、よく知った仲で、
社交界にもデビューしていて大人慣れしており、
かつ優秀なご子息を自社に採用したいという気持ちは
まぁ、普通っちゃ普通なのではないかと思います。
この手のコネ組は、コネ無し組が普通に戦っても勝てないのです。

続いてクライアント筋ですが、こちらが厄介です。
基本的な考え方として、電通や博報堂はクライアントの要望は
可能な範囲で全て応えるというのが前提です。
クライアントの偉い人から、

「うちの息子を御社に入れてくれないだろうか、
 (入れてくれなかったら来年の扱い200億ないからな)」

なんて言われて断れるはずがありません。
しかもクライアントというのは所謂普通の会社ですので、
中には全く実力を伴っていないご子息もいるでしょう。
ただ、そのご子息がいることで、代理店サイドは
将来の取引が続くことがある程度決まりますので
そのご子息に年収1,000万〜1,500万払い続けたところで
余裕で元が取れるわけです。
が、そのご子息が優秀なら良いですが、そうでない場合、
ボディブローのように業績に響いてくることでしょう。
成果に応じて「大きく」年収に差をつけるのであれば
何の問題も無いのですが、そのような英断をできる
代理店が日本に現れるかどうか、ですね。

ということで上記2つが確度の高い仮説として
考えられるのですが、では就活生はどう捉えれば良いのか。

お気付きの通り、気にしても仕方ないです笑
コネ採用組は見てきた通りではありますが、
クソ優秀か、その人がいることで社にとって
大きな利益を生み出すクレデンシャルがあるか、です。
優秀さで負けるか、クレデンシャルで負けるか。
コネ無し学生は両方とも負けますので、やりようないのです。
そんなことでどうしたら良いかなど考える時間が無駄なので、
いかに数回の出会い頭の面接で自分の提供価値が
高いように見せられるかを研究する時間を増やすべきです。

今日は、質問が多かったことに答えてみました。
また何かあれば、個人的見解を共有致します。